#大舎制

養護施設の形態とは?
基準
【大舎制】1舎につき20名以上(全体数384で、割合69.8%)
【中舎制】13~19名     (全体数63で、割合11.5%)
【小舎制】12名以下     (全体数69で、割合12.5%)
【その他】大舎・ 小舎の複合等(全体数34で、割合6.2%)
*平成15年4月1日現在、全国の児童養護施設設置数は550

4. 施設のかたち−どんな家で暮らすの?−
児童養護施設の部屋 http://marutin.pekori.to/what/04.html より引用・抜粋


・大舎制
一般的な施設形態です。
病院や学校のような一つの大きな建物の中に必要な設備(食堂・厨房・浴室・トイレ・学習室・図書室・児童居室・事務室・応接室・面会室・宿直室・園長室・洗濯室・娯楽室・倉庫等)が配置されており、子どもたちが共同で生活しています。
一般的には一部屋5人〜8人,男女別・年齢別にいくつかの部屋があります。食堂は一つで全員一緒、浴室も一つで順番に使用する施設が一般的です。
共同の設備,生活空間,プログラムのもとに運営されているため、管理しやすい反面、プライバシーが守られにくい,家庭的雰囲気が出しにくいなどの問題点を抱えています。


・小舎制
一つの施設の敷地内に独立した家屋がいくつかあって、それぞれに必要な設備が設けられており、それぞれに8〜12人くらいの男女混合・年齢も縦割りの児童と職員が入居し生活しています。
大舎制に比べると職員配置など難しい点もありますが、生活の単位が小集団であるために、より家庭的な雰囲気における生活体験を営むことが出来ます。最近増えてきている形態です。


グループホーム
一般的に地域社会の住宅を利用して、3〜8人くらいの少人数の児童と職員が入居して生活しています。外見だけでは児童養護施設であることは分かりません。
一般住宅を利用しているために、大舎制の施設では得ることの出来ない生活技術(キッチンやお風呂、その他一般家庭にありながら施設では児童が使用しない・する機会がないもの)を身につけることが出来ます。
家庭的な雰囲気における生活体験や地域社会との密接な関わりなど豊かな生活体験を営むことが出来、自立を前にした高齢児童の自立生活訓練にも効果的な形態です。
また、夫婦で養育する場合には、ファミリーグループホームと言うことがあります。


・中舎制・その他
大きな建物の中を区切りながら小さな生活集団の場を作り、それぞれに必要な設備を設けて生活する中舎制と呼ばれる施設や、マンションや団地のような形態の施設などがあります。
いづれもより家庭的な雰囲気の中で豊かな生活体験が営めるような工夫がなされています。


用語を知る・一覧