さようなら、ストロベリー・フィールズ

イギリスの孤児院が閉鎖

 ビートルズゆかりの地である英リバプールの孤児院「ストロベリー・フィールド」(救世軍子どもの家)が2007年3月に閉園されることが決定した。故ジョン・レノンの少年時代の遊び場だった孤児院も、2005年5月31日を持って孤児院の運営を終了。69年の歴史に幕を閉じる。


 孤児を施設に措置せず、一般家庭に置く『里子政策』を推し進めているリバプール市の方針で、最後の期間の入居者はわずか3人。それに対しスタッフは30人。経営が悪化していた。
 救世軍は「子供たちを取り巻く状況が変わり、ストロベリー・フィールドのような大きな施設で育てられるより、どこかの家庭に引き取られたり、より小さなグループホームで育てられるほうが子供たちにとって好ましい」と閉鎖の理由を説明している。残っていた孤児3人は一般家庭や福祉団体に引き取られた。
 施設、敷地の処分については未定。
*参考:goo BBC:12 January, 2005, BBC:30 May, 2005,

僕と一緒に行かない? あのストロベリー・フィールズに
Let me take you down 'couse I'm going to Strawberry Fields.


そこには現実も、囚われるものも何もないんだ
Nothing is real and nothing to get hung about.


ストロベリー・フィールズよ永遠に、ストロベリー・フィールズよ永遠に
Strawberry Fields forever, Strawberry Fields forever……

これは、帰る家が無い子の歌ではない。
ジョン・レノンには帰る家があった。伯母さんの家だけど。


子ども全員に『家族』が居てほしい。
帰る場所が『ストロベリー・フィールド』ではなくて……。


*追記:『甦るPCと児童虐待について (内田樹)』という記事を見つけました。長文ですが後半に児童に関する興味深い記事があります。