善き事を行う人々には


 我がダンナはドイツ語をしゃべる。レベルはあんまり高くない(本人談)そうだが、彼のおかげで、私の世界はちょっと広くなってうれしい。なので、そこで聞いた話しをご紹介。


 ドイツでは子どもを産むとお金がもらえる。ひとりあたま月々6万円相当だそうな。親ひとりあたまじゃないですよ。『こども』ひとりあたまです。しかも、自分で産んだ、自分の子ども!


「だからね、貧乏でも子ども持ち放題! かえって、子どもが居た方が生活が楽なの♪」と友達は言う。(いいなぁ)


 これには受給資格があるそうで、一世帯の収入がある範囲を『満たしていない』という事も条件のウチだそうな。……。そうか、貧乏なんだね、アナタ。(あ、スミマセン○○さん)


 子どもが大きくなって「大学行きたい!」と言ったらどうなるか。これも楽ちんで、公立だったら『大学登録費・8000円相当』を払えば終わりだそうな(1990年代当時のこと。年間だったか、全大学時代を通してだったか、うっかり忘れた)。でもね、あのね、8000円。ということは、ほとんどタダ。一日バイトすれば完済。学生に、勉強の時間と労力と成果をキッチリ払わせはするけど、お金は払わせない。学ぶ者は国の宝。宝なんだから、親の収入でもって、子どもの人生がなるべく左右されないように保護する。将来に絶望を感じさせてはいけない、人間こそ財産、ということだそうな。(ああ、ブラボー!)


 つまりドイツ社会は、貧困が原因で、家庭と人生が壊れてはイケナイと思っているらしいのだ。絶望したヒトが社会で問題を起こしてもらっても困るという、クールな安全保障観もあるけれど。とにかく最初から、悲劇を未然に防ぎにかかっている。お金で済む問題はお金で救っちゃう!(ああぁ、いいなぁ!!)


 日本の児童(扶養)手当も、里親手当ても、児童福祉系職員のお給料も、みーんな、もっとリッチだといいのにね。報酬、低すぎです。仮にもヒトを専門家/プロと呼ぶのなら、それ相応の待遇を与えなかったら、嘘つきってもんでしょ。誰がウソツキかっていうと、 国? 自治体? 政治家? 選挙民? それって、私達? あれ?


とにかく、
「善き事を行う人々には、良き収入と良き待遇を!!」

 いいじゃない、誰も困りませんよ。ねぇ?


*オススメ記事

施設職員の勤務形態について(1) http://blogs.yahoo.co.jp/luvtakuropeace/8133007.html より引用・抜粋

〜「住み込み制」の場合、
職員も子どもの居室と同じ建物の中に、しかも同じフロアーや子どもの部屋の隣、といったように、子どもとかなり近い距離の中で生活をすることになります。
 このような施設での勤務は、子ども達が学校や幼稚園に通う平日は「断続勤務」が主になり、学校や幼稚園のない休日となると、職員はほぼ一日中子どもと一緒に過ごすような感じです。〜

施設職員の勤務形態について(2)交代制勤務 http://blogs.yahoo.co.jp/luvtakuropeace/8135436.html より引用・抜粋

〜職員宿舎がない場合は、シフトの中に「断続勤務」を入れるのは難しくなります。
 「断続勤務」以外にどのような勤務形態があるかというと、「早番」「日勤」「遅番」「宿直」「夜勤」などと呼ばれる勤務です。〜